8月3日(土)4日(日)の2日間、東京ビッグサイトにて国内最大のものづくりの祭典「Maker Faire Tokyo 2019」が開催されました。Maker Faireは、子どもから大人まで楽しめる世界各地で開催されているMakerムーブメントのお祭りで、新しいテクノロジーをユニークな発想で使いこなしたMaker(メイカー)が集い、オリジナル作品の展示とデモンストレーションを行うイベントです。

今年で3度目の出展となる(株)JVCケンウッド・デザインのブースでは、当社が運営する「Forest Notes」で配信される日本各地の森のライブ音源を活かし、森を身近に体感してもらえるような2つのプロトタイプを展示し、心と五感を通じて自然の面白さを再発見してほしいという願いをこめたデモンストレーションを行いました。
今回、山梨県の「早川町」にある南アルプス邑(むら)野鳥公園で行ったフィールドワークをもとに制作したプロトタイプを通じて、実際に森にいるような感覚を大勢の子どもたちに体感してもらうことができました。ご来場のみなさま誠にありがとうございました。

フィールドワークの体験をもとに表現したプロトタイプ

大自然の森の様子を五感で体感できるように考えたプロトタイプは、山梨県の最西端にある日本一人口の少ない町「早川町」にある南アルプス邑野鳥公園でのフィールドワークをもとに制作しました。町の面積の約96%を森林が占める「早川町」の生態系は野生生物や鳥類にとっての宝庫でもあり、ヤマセミ、イヌワシ、ライチョウ、オオルリ、キビタキなど年間100種類以上もの鳥類を観察することができます。
フィールドワークでは生態調査に基づいた専門家のサポートを得ながら観測を行い、鳥のさえずりを人間の言葉に置き換える「聞きなし」という方法で複数の鳥のさえずりを聞き分けるなど、五感を存分に活用し森の魅力を体験することができました。
この貴重な体験をいかにして表現するかメンバーで様々なアイディアを出し合い、3Dプリンターやレーザー加工機、プログラミング技術などを用いて、山と糸電話でつながり森の音に耳を傾ける「Forest Echo」と、口笛に反応して音のなる方向を向く鳥のオブジェを用いた「Forest Bird」の2つのプロトタイプを制作しました。

協力:早川町 南アルプス邑野鳥公園

森の音に耳を傾ける「Forest Echo」

森の音に耳を傾ける「Forest Echo」のプロトタイプは、山に見立てた構造体に振動スピーカーを取り付けて糸電話でつなぎました。糸電話の振動を通して聴く音は実際に森の中にいるような臨場感があり、森をより身近に体感してほしいという願いを込めています。開催両日とも「鳥の声、聴こえる?」「あっ聴こえた!」という親子の会話や、糸電話に耳を当て真剣に耳を澄ませる小学生、鳥のさえずりが聞こえた瞬間とびきりの笑顔になる子供たちの様子がとても印象的でした。

音のなる方向を向く鳥のオブジェ「Forest Bird」

「Forest Bird」のブースでは、フィールドワークの体験をもとに、鳥たちが縄張りを主張し向かい合って鳴く姿に注目しました。来場者の方にも鳥に似せた口笛を吹いてもらい鳥のオブジェを振り向かせる体験をしていただきました。小さなお子さんから大人まで多くの方が鳥のオブジェに向かって手をたたいたり、バードコールに反応して動く様子を興味深く見つめる姿に我々も充足感を得ることができました。