JVCKENWOOD DESIGN
Design Thinking Workshop

社員向けデザイン思考ワークショップを開催

JVCケンウッドでは「顧客起点のデザイン経営」を推進しており、
社員によるデザイン思考の活用を進めています。わたしたちデザイナーと経営企画部は、
学びの入り口としてハンドブックを製作し全社員に公開しました。

さらに理解を深めるために人事部と共にデザイン経営研修の一環として
「デザイン思考を学び体感するワークショップ」を開催しました。
当日は、チームで自由にディスカッションや発想をし、ワイワイと
活気のある場になりました。その様子をお伝えしたいと思います。

Workshop

どんなワークショップ?

内容は、講義とワークショップの二部構成。講義でデザイン経営とデザイン思考の概要を学んだ後に、実践的なデザイン思考のプロセスを体感してもらいました
デザイナーは、司会進行の「メインファシリテーター」、議論を盛り上げる「サブファシリテーター」として参加し、参加者をサポートする役割を担当しました。

ワークショップでのポイント

ワークショップの内容で大事なポイントとなるのは「調査分析」から対象顧客の心に隠された「インサイトを掘り起こす」こと。
対象顧客を観察しながら気持ちに寄り添っていくことの大切さを伝えて、じっくりとワークに取り組んでもらいました。

研修の様子

ワークショップでは「個人ワーク」だけではなく、「チーム力を生かしたワーク」を中心としました。メンバーとの共創によって、新鮮な視点を見つけ合ったり、既存の枠を超えた概念やアイデアを膨らませたり、その後に批判的・客観的な視点で検証したり。
みなさん積極的にワークに取り組みながら、お互いの創造性をひき出し合うことにチャレンジしました。

Design Thinking

ワークショップで提供できたこと

このワークショップで提供できたことは何なのか。運営メンバーであるデザイナーに聞きました。

――今回のワークショップで、参加者の方にどのような学びや気づきを与えることができましたか?

「デザイン思考」という「もやもやワード」を、自分なりに解釈していただけていると嬉しいです。参加者アンケートでは、チームで考えるプロセスについてのコメントが多いと感じました。ものごとを多様な視点から探ることができる面白さや有効性に、改めて気づいてもらうことができたと思います。

――人材育成の観点では、どのような効果が得られましたか?

ワークショップの最後に振り返りの時間を作り、参加者の方々に「学んだことをどのように活かすのか」を書いていただきました。一人ひとりが宣言した内容を実践し、デザイン思考の考え方を少しづつ自分のものにしてもらう、周囲に広げてもらうことが1番の成果になるのではないかと思います。

――ワークショップの運営側としては、どのような気づきがありましたか?

参加者の様子を観察し、課題出しを行い、改善案を考え、次回ワークショップで実践する、というデザイン思考のステップを踏んだ運営となりました。この繰り返しにより、ワーク中の不明点を軽減していくことができたと感じています。ワークショップの内容と同様、参加者の気持ちに寄り添って考えることが大切だと気づきました。

わたしたちが考えるこれからの「創造的な場」

当社の企業理念である「感動と安心を世界の人々へ」実現に向けて、今後もこのデザイン思考ワークショップを継続し、さらに実務での活用を拡大していきます。より多くの社員がデザイン思考の基本を学んで未来のビジネスを考え、創出していくことにつながるステップアップしたワークショップ(デザイン経営研修)も企画し、開催していきたいと考えています。
また現在実施している関係会社の「未来創造研修」のような、特定のテーマにフォーカスして取り組むワークショップも開催していきます。 これらのワークショップでの学びが社員の業務における「価値創造」の力になり、ワークショップでの共創活動の体験が「コミュニケーションの促進」や「共に成長する文化の醸成」につながることを期待しています。

デザイン経営ハンドブック
グラフィックレコーディングを活用した関係会社の未来創造研修