2019年7月19日~9月18日の2か月間、香港にてアジアのデザインカルチャー文化を促進するためのデザイン展覧会「デザインスペクトラム(Design Spectrum)」が開催され、会場には当社のForest Notesが展示されました。
香港デザインセンターが主催するこの展覧会は、香港の国際的なデザイン賞「DFA Design for Asia Awards」※の過去の受賞作品の中から、アジアの豊富な資源である竹・木材・紙を用いた90点以上の作品を一堂に集めてアジア全体のデザインの振り返りを行うインスタレーションとなっています。
Forest Notes は「DFA Design for Asia Awards 2014」において、総合部門でのGrand Award(大賞)およびコミュニケーション部門でGold Award(金賞)を受賞した経緯から今回の出展にいたりました。
主催者 香港デザインセンターからForest Notesへのコメント
「感覚の境界を越えるように設計された木製の芸術作品」
JVCKENWOOD Design Corporationのチームが制作したForest Notesは、森の音をリアルタイムで届けるスピーカーです。
アンビエントライト(間接照明)のやわらかい光が都市空間でリラックス効果をもたらすのと同様に、自然の穏やかな音は、家庭や職場の緊張を解きほぐしたり集中力を高める効果をもたらしてくれます。
岐阜県飛騨高山の伝統的な職人により栗の木を用いて作られた立方体のフレームは、内壁を微かに湾曲させることで良質な音響を実現しました。
※DFA Design for Asia Awards(アジアデザイン賞)
2003年に香港デザインセンターによって創設された国際的なデザイン賞です。毎年アジア20カ国以上からエントリーがあり、文化的視点、継続性、伝統と技術、アジア社会への影響度の4つの観点で、世界的に著名なデザイン専門家らによって審査されアジアで最も優れたデザインが表彰されます。
都会に居ながらも、自然の存在をすぐそこに感じられる空間を提供
「森への入り口」がコンセプトのForest Notesは、あえて立方体の中央部分を空洞にして構成面を振動させることで、どこからともなく森の音が聴こえてくる自然な音の空間作りを目指しました。
また、立方体の体積は、木が光合成によって作り出す酸素の量と同じ量で表現し、木々が放つ生命のエネルギーに感謝しながら森の音を聴いてほしいという願いを込めています。
Forest Notesは現在無料ライブ配信サービスを実施しており、さまざまな場所でご利用いただいています。
当社は、これからもForest Notesをはじめとした地域社会とのつながりや伝統技術を生かしたコンセプトやサービスを通じて、人々が心豊かに暮らせる社会づくりをデザインしてゆきます。
※Forest Notesの木製スピーカーは販売を終了しています。