2026年8月24日(月)から28日(金)までの5日間、株式会社JVCケンウッド・デザインは、デザインを学ぶ学生のみなさんを対象に、サマーインターンシップを開催しました。当社の業務への理解を深めながら、実際のデザイン開発で用いる考え方やプロセスを実践していただきました。
今回のテーマは、「音の可能性を、再発見する。― 自分を起点に、『こうありたい』から、新しい音楽体験をデザインする ―」です。
自身の「音を楽しむ体験」を振り返り、そこにある思いや行動をひも解きながら、ユーザーにとってどのような価値があるのかを考え、その価値を起点に新しい音楽体験を構想し、製品やサービスとして具体化していくデザインプロセスを実践しました。
体験から価値を見つける
私たちは普段、イヤホンやBluetoothスピーカーなどを通じて、日常的に音楽を楽しんでいます。一方で、音楽を聴く目的は、「気持ちを切り替えたい」「リラックスしたい」「集中したい」「自分だけの世界に浸りたい」など、人によってさまざまです。
プログラムでは、まず自分自身の音楽体験を手がかりに、「なぜその体験を求めるのか」「そこにはどのような価値があるのか」を掘り下げました。身近な体験を丁寧に観察し、価値を言葉にすることで、ユーザーへの理解を深め、新たな製品やサービスの発想へとつなげていきました。
期間中は、HCD(人間中心設計)や造形に関する講義を行い、ユーザーを理解するための視点や、アイデアを具体的な形へ展開する方法を学びました。学生にメンターがつき、現場のデザイナーとの対話を重ねながら、考えを整理し、アイデアを深めていきました。
ワークでは、「誰にとって、どのような価値があるのか?」「その価値は、どのような場面や体験によって生まれるのか?」という問いを繰り返しながら、アイデアを発展させました。さらに、スケッチやレンダリング、ストーリーボードなどを用いて、考えた体験を具体的な提案として落とし込んでいきました。最終日には、5日間で検討・具体化したアイデアをデザイン提案としてまとめ、プレゼンテーションを行いました。

ユーザーにとっての価値を起点に考える
5日間を通して大切にしたのは、アイデアや形を先に考えるのではなく、ユーザーにとっての価値を起点に発想することです。 ユーザーの体験に目を向け、求めていることや背景にある思いを捉え、実現したい体験を描き、それを製品やサービスのデザインへとつなげていく。今回のプログラムでは、この一連の考え方を実践しました。
この考え方は、新しいものを生み出すときだけでなく、既存の製品やサービスを見つめ直す際にも、新たな気づきや可能性をもたらします。学生のみなさんが自身の体験を出発点に、ユーザーにとっての価値を考え、提案として形にしていく姿から、私たちも多くの刺激と気づきを得ました。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
