UX Research
VRショッピングのUX研究
新たなUXの姿を探る、
VRによるショッピング空間の構築
物理的な制約の無い空間での買い物を楽しめる、VRによるVコマース(バーチャルコマース)の体験空間を具体化し、今までのEコマースでは味わえなか った新しいUX(遠隔地の人とコミュニケーション・VRならではのインフォメーション等)についての研究に取り組んでいます。 これまでの研究では、VRで車内空間を再現し、商品の検討・購入の体験を実現。モノを掴むことができる、アバターとの動きが連動しているなど、実体験にできるだけ近づけることで体験価値を高めることを目指しています。
Process
調査・要件定義・開発に1年。
VR空間だけでなく、デモンストレーションを効果的にするアナログ要素までトータルにデザイン。
- 企画書&コンテ制作
- 素材制作
- オーサリング
- デモンストレーション
企画書&コンテ制作
昼と夜の見え方を変えてシーンの変化を作るなど、VRならではの表現を最も大切にしています。
また、ペルソナの設定やストーリーをコミュニケーションデザイナーが一から検討し、コピーライターによるデモシナリオによりリアルとバーチャルの間に連続性をつくることで、没入感を感じてもらい、体験価値向上を目指します。
素材制作
空間、GUI、エフェクトサンプル、ナレーション、BGM・SEなど、VR化に必要な素材作りはすべて社内のCGデザイナーが作成しています。
オーサリング
デザイナーが実際に体験をしながら検証を繰り返して、表現の細かな調整を行います。
リアルとバーチャルの境目をできるだけなくすために、実際の動きを正確にVRで反映させることや、アバターの見え方、空間や社内の表現など細かく修正を行い、納得感の行くリアルな空間表現を追求します。
デモンストレーション
ネットワークを介して離れた場所での二人同時接続のデモンストレーションにより、同じ空間で同じ体験を共有できることを実証しました。
ゲームエンジンを利用したことで、別空間で互いの動作を確認しても、大きなタイムラグがない状態で体験ができることがわかりました。
Designer comment
Vコマースでは、バーチャル空間でどれだけ実体験に近い体験をしてもらえるのかが重要だと感じています。そのため、特に社内のUXデザイナーを中心に何度もディスカッションを重ね、VR空間内での各表現を細かく検証しつつ、UXを高める研究を重ねました。
また、体験価値向上のため高機能なパソコンやヘッドマウントディスプレイを使用する必要がありましたが、
一方で今後一般化していくためには、気軽に体験できる仕様へと改良する必要があることもわかりました。