クライアントのブランド戦略に寄り添い、豊かな移動体験を創出する自動車会社向け車載機器のデザイン

クライアントのブランド戦略に寄り添い、豊かな移動体験を創出する自動車会社向け車載機器のデザイン

JVCケンウッド・デザインは、「KENWOOD」および「JVC」プロダクトブランドで展開しているカー用品のノウハウを活かし、自動車メーカーをクライアントとする車載機器のデザインを手がけています。カーナビ・カーオーディオ・ドライブレコーダーやスピーカーといった各種車載機器におけるコンセプトの提案、プロダクトデザイン、GUIデザインに取り組んでいます。

自社プロダクトブランド製品開発の知見を取り入れたデザインの提案

JVCケンウッドグループは、自社プロダクトブランドの製品にてカーオーディオ分野に参入して以来、わたしたちの強みである映像・音響・通信の技術を活かした車載機器の開発に取り組んでいます。1992年にカーナビゲーション分野へ参入し、2011年には自社技術により高画質化と高速レスポンスを実現。これらの技術を基に、同年、高い操作性と鮮やかなGUIデザインを特徴とする「彩速ナビ」を国内市場に向けて「KENWOOD」ブランドから発表しました。現在にいたるまで、さまざまな車載機器のデザインを通して豊かな車室内体験をユーザーに提供しています。

JVCケンウッド・デザインではこれらを通して車載機器デザイン開発の様々な知見があり、自動車メーカー向け製品においても活かされています。デザイナーはトレンドを意識しながらユーザーの琴線に触れるエモーショナルなスタイリングやGUIを創造し、製品の体験によって価値を感じてもらうユーザーオリエンテッドな手法でデザインしています。

クライアントのブランド戦略とユーザーのライフスタイルに寄り添う

車載機器のデザインに取り組む際に、わたしたちはクライアントとなる自動車メーカーのブランド戦略を十分に理解した上での提案を心がけています。車載機器のデザインにおいては標準装備される自動車モデルの世界観との統一が必要不可欠であり、自社ブランドで培われたノウハウを、クライアントのブランドの成長に寄与する提案へとつなげています。

ユーザーが販売店で追加購入する「ディーラーオプション製品」においては、製品自体の魅力の創出はもちろん、ユーザーの期待に寄り添うことを心がけています。ユーザーのライフスタイルやライフステージに合わせた機能や特徴を備えることで、車室内で過ごす時間だけではなく、移動体験そのものを豊かにするストーリーを感じる車載機器のデザインを目指しています。

モビリティ業界の変化と多様化するユーザーのニーズを掴む

わたしたちは近年、海外市場向けの製品開発にも力を入れています。現地のモビリティのあり方やユーザーのライフスタイルに関するリサーチを徹底し、日本とは異なる文化圏における新たな車載機器の提案に取り組み、自動車だけではなく移動に関する体験もデザインしています。

今後は自動車の進化とともにモビリティ業界全体の変化が予想され、ユーザーのライフスタイルのさらなる多様化に対応するデザインが求められます。その時、グローバルでのデザインリサーチの知見に加え、わたしたちが実践する「人」を中心に据えたデザインが、これからより重要になってくるのではないかと考えています。あらゆる属性のユーザーのかくれたニーズを掴み、豊かな移動体験のストーリーを創出する新しい車載機器のデザインを目指して、今後も挑戦を続けていきます。

Works