「彩速ナビ」シリーズのアイデンティティに磨きをかけたフラッグシップモデル「MDV-MX12F」

「MDV-MX12F」は、KENWOODブランドが展開するカーナビゲーションシリーズ「彩速ナビ」の上位シリーズ「TYPE M」の2025年版フラッグシップモデルです。業界初となるMini LEDバックライトをモニターに採用した大画面ディスプレイの導入と、GUIデザインを一から見直した操作画面の刷新により、これまでにない臨場感のある映像体験と使いやすさを実現しました。JVCケンウッド・デザインは、本製品のGUIデザインおよびプロダクトデザインを手がけています。 

「幅広い車種に大画面、高画質を」

saisoku NEW KV

2011年の初代モデルの発表以来、「彩速ナビ」シリーズは時代の変化に合わせたさまざまな機能を追加しながら、ドライバーのニーズに応えるためのアップデートを重ねてきました。高精細・高画質な液晶画面と直感的な操作を実現する高速レスポンスをシリーズの強みに、現在にいたるまで一貫してドライバーの安心・安全をサポートする車載機器のデザインに取り組んでいます。

「MDV-MX12F」は、本シリーズのアイデンティティを踏襲し、さらなるアップデートに取り組んだ2025年版のフラッグシップモデルです。「幅広い車種に大画面、高画質を」をコンセプトに、シリーズ初となる10V型の大画面ディスプレイを採用。当社独自の高精細HDパネル「ダイヤモンドアレイ ディスプレイ」を搭載し、暗部はより深く、明部はより鮮やかな映像体験が可能となりました。 

使いやすさとわかりやすさを
磨き上げた操作画面のリデザイン

saisoku car navigation GUI

「彩速ナビ」シリーズの操作画面の大きな特長は、運転中のドライバーが迷うことなく操作できる、使いやすさとわかりやすさを徹底したGUIデザインにあります。ボタンとしての存在感が生まれる立体的な表現を取り入れ、目的の動作に瞬時にたどり着くことができるGUIを追求しています。本モデルではこの特徴に磨きをかけるために、GUIデザイン全体を一から見直し、操作画面のレイアウトや画面遷移も含めて最適化することで、さらなるユーザビリティの向上を実現しました。 

また、KENWOODブランドの製品らしさが感じられるように、操作画面の各種アイコンにおいて、オーディオメーカーとしてのレガシーを表現するデザインを取り入れています。本モデルに使用されているMini LEDディスプレイの特長である、黒の表現が感じられる高いコントラストの画面を活かし、色数を絞り、明暗を強調することで、シンプルかつ品格のあるGUIデザインを目指しました。

KENWOODブランドらしさを表現し、
あらゆる車種のインテリアに
馴染む自然な佇まい

本モデルのコンセプトである「幅広い車種に大画面、高画質を」をプロダクトデザインにおいて実現するには、できるだけ大きな画面サイズを確保する最小限の筐体と、運転時の振動に耐えうる車載機器としての強度の両立が求められました。同時に、あらゆる車種のインテリアに馴染むための加飾を抑えたデザインが必要であり、ディスプレイ下の指がかりのあしらいにおいても、ユーザーの操作を自然にサポートする形状を意識しています。 

また、GUIデザインと同様、プロダクトデザインにおいてもKENWOODブランドのアイデンティティを表現することにこだわっています。KENWOODブランドの製品の特長である繊細なラインを取り入れながら、フラッグシップモデルとしての高級感を表現する金属を使用し、幅広い車種にKENWOODブランドのユーザー体験を届けるプロダクトデザインを実践しています。 

Team

Kengo Furukawa
  • UI Design
Tatsuya Narita
  • UI Design
Daisuke Hachiri
  • Product Design

Works