異業種クリエイターによる特別講演 「WIT STUDIO」より荒木哲郎監督と 山中一樹プロデューサーが語る、創造の源流

異業種クリエイターによる特別講演 「WIT STUDIO」より荒木哲郎監督と 山中一樹プロデューサーが語る、創造の源流

JVCケンウッド・デザインでは、社員であるデザイナーのクリエイティビティを一層高めることを目指し、社内向けのイベントとして異業種のクリエイターや専門家による講演会を定期的に開催しています。
今回は、『進撃の巨人』『SPY×FAMILY』など数々の話題作を手がけるWIT STUDIOより、監督の荒木哲郎氏とプロデューサーの山中一樹氏をお招きし、「我々はなぜ創るのか」をテーマに創作について語っていただきました。

荒木 哲郎 氏(写真右)
アニメーション監督。『進撃の巨人』『甲鉄城のカバネリ』『バブル』など、数々の代表作を手がける。
山中 一樹 氏(写真左)
アニメーションプロデューサー。『進撃の巨人』『SPY×FAMILY』『バブル』などの作品でプロデューサーを務める。

制作の裏側と組織づくりに迫る、
貴重な学びの時間

荒木哲郎氏と山中一樹氏には、手がけられた作品である『COLORs』を題材に、アニメーション制作のプロセスや現場での具体的なエピソード、チームでの創作における工夫、さらに絵作りに対するこだわりなど、普段は触れる機会の少ない制作の舞台裏について多角的にお話しいただきました。

【荒木哲郎×SawanoHiroyuki[nZk]:Hata Motohiro】『COLORs』
特に印象的だったのは、リアルな描写を生み出す源泉が「日常のふとした気づき」や「自身の体験」にあるという点。日常生活の些細な瞬間を捉え、それを表現のきっかけとして作品に昇華していくという姿勢は、デザインに携わる私たちも深く共感できる視点でした。

また、講演を通じて垣間見えた、監督である荒木氏と、プロデューサーである山中氏の関係性も非常に印象的でした。荒木氏の卓越した創造力と、山中氏の的確なマネジメントが生み出す相乗効果は、作品をより良いものへと導いていることを感じさせ、異業種でありながらも、私たちデザイン会社のチームワークやプロジェクト推進にも大いに通じるものがありました。

当日は、社員から多くの質問が寄せられ、講師のお二人が一つひとつ丁寧にご回答くださいました。これらの質疑応答は、弊社デザイナーによるグラフィックレコーディングによってリアルタイムで可視化され、その表現技法についても講師の方々からも高い関心が示されました。お互いの創造的アプローチが交差する、貴重な場となりました。 

質問の回答を可視化したグラフィックレコーディング

講演を通して得た気づきと学び:参加者の声

  • 多くの人が関わるプロジェクトにおいて、制作上流でのコンセプト、ストーリー、設定の共有が重要だという事については弊社のデザイン活動においても共通だと感じました。
  • 『SPY×FAMILY』はリアルタイムで見ていたので、原作の世界観に音楽や映像が加わって作品の魅力が一層引き立っていく工程を見ることができて感動しました。子供に自慢しちゃいました。
  • つい論理的に、頭でっかちになってしまいがちなことが多い日常業務を振り返り、自分が熱量を持って取り組むことでチームの能力もきっと上がるのだと、自身の仕事に対する姿勢を見直す貴重な機会でした。
荒木氏より、ご厚意でサイン入りの「SPY×FAMILY ANIMATION ART BOOK」をいただきました!

SPY×FAMILY ANIMATION ART BOOK

今回の講演は、参加者一人ひとりが自身のクリエイティビティと向き合い、今後の制作活動に活かすための貴重な機会となりました。荒木哲郎氏、山中一樹氏、お忙しい中誠にありがとうございました。

Profile

Kosuke Ura
  • Organizer
Kenichi Kano
  • Organizer
Kenji Kimura
  • Organizer
Kotomi Mochizuki
  • Graphic Recoder

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